【症例紹介:子宮蓄膿症】
子宮蓄膿症について
今回の症例は『子宮蓄膿症』
子宮に膿がたまってしまう恐ろしい病気です。
中高齢の避妊手術をしていないわんちゃんに多発し、
膿がたまることにより子宮が広がり、再発破裂することもあります(下の写真をクリックすると大きくなります)。
また膿が全身にまわると敗血症になり、死に至る可能性もありえます。
症状としては、陰部から膿がでてきた、嘔吐(はく)、下痢、食欲低下、元気低下、お水を飲む量が多く、おしっこの量が多い、
などといった症状が一般的には多いです。
処置について
治療は手術をして膿がたまっている子宮と卵巣を切除し、
状態回復まで点滴治療や抗生物質の投与を行ってあげると回復するケースが多いです。
やはり大切なのは若いうちの予防的避妊手術。
避妊手術はこのような子宮蓄膿症や子宮内膜炎、また乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)の確率も低くできます。
「麻酔って大丈夫なの?」と考えられる方も多いですが、
麻酔前の血液検査、心臓・肺のレントゲン、そして麻酔中の心電図、酸素、二酸化炭素モニター、体温モニターなど、
より安心に安全に麻酔処置をできるようになっています。
子宮蓄膿症は恐ろしい病気なので、上記の症状が出ていたら、より早く動物病院に受診する様にしてください。
チェルシーアニマルクリニック
院長 小池 博行
富山市のチェルシーアニマルクリニックでは、ワクチンなどの予防医療や一般医療はもちろん、無麻酔CT検査や整形外科治療の症例実績も豊富にあります。些細なことでもセカンドオピニオンでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
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