2016.11.10
整形外科・神経科症例紹介
【症例紹介:椎体脱臼】
症例紹介のページをなかなか更新しないので、皆様からブーイングを浴びていましたので、
慌てて紹介いたします^^
今回の症例は猫ちゃんの椎体脱臼です。
椎体とはいわゆる背骨。
これが脱臼や骨折が起きることはとんでもないくらい強い外傷を受ける以外はありません。
わんちゃん猫ちゃんともにほぼ交通事故です。
術前の画像では、椎体同士が上下しており、ここには脊髄が通っています。
脊髄が圧迫されているので、歩くことはできず、
それどころか自力での排尿・排便もできず、
また痛みの感覚もなくなっていました(椎間板ヘルニアでいうとグレード5です)。
この猫ちゃんはスクリュー、ピン、骨セメントで固定しました。
術後2週間には排尿・排便も正常、また普通に歩くことができるようになっていました。
ここ最近では昔に比べると減っている交通事故ですが、
ポケモンGOの影響で事故も増えつつありますので、
散歩する際も、そして車を運転する際も気を付けて行きたいですね!
チェルシーアニマルクリニック
院長 小池 博行