【症例紹介】肛門嚢炎
『肛門嚢』というものをご存じでしょうか?
ワンちゃん・ネコちゃんには、肛門の両脇に肛門腺という分泌腺が存在します。
独特な臭気があり、動物間のコミュニケーションやマーキングの役割を果たしているとされていますが、この分泌物を貯めているのが『肛門嚢』と呼ばれる袋状の組織です。
この分泌物は、主に排便時に自然に外に排出されることが多いのですが、自力で出すことができない子もいます。
そのような場合には、飼い主様あるいはトリミングサロンなどで、手で圧迫して出してあげることが必要になります(いわゆる肛門腺絞りです)。
これを放置していると、次第に分泌物が袋内に貯留し、感染や炎症、破裂などにより肛門嚢炎を発症してしまいます。
肛門嚢炎になると、お尻に強い痛みを感じたり、重症な子では発熱などを生じることもあり、注意が必要です。
分泌物が溜まるスピードには個人差があります。
数週間~数か月おきの肛門腺絞りが必要なこともあるので、もしワンちゃん・ネコちゃんがお尻まわりを気にする様子などあればご相談ください。
富山市のチェルシーアニマルクリニックでは、ワクチンなどの予防医療や一般医療はもちろん、無麻酔CT検査や整形外科治療の症例実績も豊富にあります。些細なことでもセカンドオピニオンでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
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