【コラム:食物アレルギー】
食物アレルギーについて
風が涼しく感じられる季節になってきました。
皮膚病のハイシーズンである夏を過ぎてもかゆい、
そういえば年中かゆい・・・というワンちゃん・ネコちゃんもおられると思います
かゆみが季節関係なしにずっと続いている子は『食物アレルギー』の可能性があります。
食物アレルギーの治療にフードを換えて成功した症例が多くいるのですが、始める前の写真をとりわすれてしまったので・・・今回はコラムにしました^^
食物アレルギーとは
『食物アレルギー』とは、ご飯の中に含まれるアレルギーの原材料を含む食事をとった後に動物の体が反応してかゆみをもたらす病態です。
特にワンちゃんに多いアレルギー物質は、『チキン』『ビーフ』『乳製品』
市販のごはんのベースになっているのはこれらの物質であるケースが多いです。
最近では、『タラ』『ナマズ』『米』『アヒル』などよくあるアレルゲンをさけた原材料を用いた食事がいろいろ増えてきています。
また更にアレルゲンとなるたんぱく質を加水分解(アレルギーの原因になりにくく小さくしてある)したフードも出てきています。
「どのフードにアレルギーがでるのかを調べる方法があるのでしょうか?」
という質問も多く受けます。
動物用のアレルギー検査というものもあり、『特異的IgE検査』、『リンパ球反応検査』という検査があり、IgE検査では食物アレルギーの30%、リンパ球検査では70%を発見できます。
(よくある間違いとしてIgE検査のみ実施する検査センターが多いので、IgE検査のみ実施して、フードを選んだのだけど全く変わらないというケースは多いです)
但し、年中かゆい病気は食物アレルギーだけではありません。
寄生虫や、ホルモン疾患、真菌症など別の病気が隠れていることもよくあります。
それらは『いつからかゆいのか』『どれくらいかゆいのか』『どこからかゆみがはじまったのか』などの状況や、皮膚検査(細菌、カビ、寄生虫の発見)、場合によっては血液検査などの組み合わせで推測ができます。
年中皮膚病にお困りの方は、いろいろ検査治療できますので、ぜひご相談ください!
チェルシーアニマルクリニック
院長 小池 博行
富山市のチェルシーアニマルクリニックでは、ワクチンなどの予防医療や一般医療はもちろん、無麻酔CT検査や整形外科治療の症例実績も豊富にあります。些細なことでもセカンドオピニオンでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
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