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【症例紹介:細菌性外耳炎】

細菌性外耳炎について

この症例は慢性的に耳をかゆがるというワンちゃん7歳です。

他院にて耳掃除をずっとしてもらうけれど、ずっと治らないという事で来院されました。
特に検査などは行った事はなく、原因も言われていないようです。
夏を中心として片側の耳のみかゆがり、他の皮膚はきれいな状態でした。

耳は汚れに伴う匂いが強く、耳漏(いわゆる耳だれ)、かゆみが強くなっていました。
まだ外耳の炎症は強くなく、検耳鏡(耳の奥まで見る器具)で鼓膜まで確認されました。

時間の経過も長いので耳垢を染色してみると、大量の細菌(球菌)がみられました。
(下の写真の小さい青丸のものです)

原因について

外耳炎の直接の原因には大きく分けて、
『カビ(マラセチア)』『細菌』『ダニ』に分かれます。
またその外耳炎の大元の原因には、
『アトピー』『食物アレルギー』などが関与しているケースが多いです。
また外耳炎が悪化すると中耳炎、内耳炎になるといわれていて、ひどくならない様にするのが非常に大事になってきます。
(これらになると前庭[ぜんてい]障害を伴うので、ふらついたり、首が傾いたりします)

今回は細菌が原因で、大元にはアトピー、食物アレルギーが関与していると考えられ、
また鼓膜が確認され、中・内耳炎の症状がないために、
『細菌性外耳炎』と診断しました。

処置について

治療としてはアトピー、食物アレルギーについてはアレルギー検査や食事変更(処方食)を考えつつ、
細菌に対して、抗生物質の投与、抗炎症剤の投与(場合によってはステロイド)が必要になってきますが、
今回の症例は内服薬で上記の薬を飲む必要性はなかったために、点耳薬(自宅で)と定期的耳掃除をする事になりました。

ただ『耳がかゆい』という症状だけでも、原因も様々、治療方法も様々、症状のひどさも様々です。

耳でお困りの方は、まず耳垢の検査からしてみてはいかがでしょうか。

チェルシーアニマルクリニック 院長 小池 博行

富山市のチェルシーアニマルクリニックでは、ワクチンなどの予防医療や一般医療はもちろん、無麻酔CT検査や整形外科治療の症例実績も豊富にあります。些細なことでもセカンドオピニオンでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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